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伸縮性素材を扱う知識と技術
 
まず初めに、カーマインの開発した伸縮性素材とは、屋外で使用するカーカバーの用途に特化して開発した Only One の新素材です。
加えて、屋外の・雨・紫外線・などの厳しい環境から車体
を守る生地のため、よくある ”伸縮率の自由度が高い” 素材密度の薄い生地ではありません。
ですから、カーマイ
ンカーカバーを車体にバランスよく装着させるには、生地の伸縮に頼らない、厳密な製作工程と伸縮率の管理を必要とします。

その上で、この章ではカーマイン独自の、生地の伸縮率を扱う方法、厳密な製作工程、などを順序立てて説明させていただきます。

​まず、私どもが車のカバーに伸縮性素材を使用するのは、伸縮性素材は生地が3次元( 縦・横・奥行 )に変化する性質を持つため、
車体を構成する3次元( 縦・横・奥行 )のボディ面に合わせて、生地も3次元( 縦・横・奥行 )で変化する理想的な素材だからです。
ですから、伸縮性素材の性質(ストレッチ機能)を利用すれば、カバーを車の形に合わせて・無理なく・優しく・正確に・装着させるコトができます。


その上で、カーマインの伸縮性素材を使うカバー製作では、カバーを車体に “キツク” も “緩く” もない最適なバランスで優しく正確に装着させるため、
生地の3次元のストレッチ機能が、車体の3次元の形状に合わせて最適なバランスで働くよう、カバーの製作工程で厳密な3次元の調節を行います。
つまり、車体の3次元の形状に合わせて、生地の形とサイズを3次元( 縦・横・奥行 )で調節し、カバーの伸縮率に最適なバランスを作り出します。
また、この3次元の複雑な調節を正確に行うため、カバー製作では3次元の設計図を使用します。


そこで、3次元( 縦・横・奥行 )の調節については、下記画像にある車のミラーの写真から詳しくご説明したいと思います。
まず、私どもはミラーの3次元の設計図として [ WORK 2 ] で記述した、紙でミラーの形を忠実に再現した「立体の型紙」を使用します。
当然ながら「立体の型紙
にはミラーの形を3次元の立体で忠実に再現しているので、型紙から3次元のバランスを正確にコントロールできます。
ですから、ミラーカバーの調節は、その「立体の型
紙」を展開し → 立体を平面の状態 (下記画像 ) にしてから、
型紙の切り込みの幅を、閉じる、狭
める、広げる、など・・型紙の形とサイズに3次元( 縦・横・奥行 )の立体的な調節を行います。
この工程をへて、型紙にミラーカバーに最適な・形・サイズ・伸縮率・のバランスを作り出します。
もちろん、ドアミラー電動格納の場
合でも同様の調節を行います。
つまり、ミラーにおける3次元の対応と調節は、写真にあ
る「立体の型紙」を使うことで、正確に適切に行うことが出来るのです。
その結果
立体の型紙」から作られたミラーカバーは、ストレッチ機能が3次元で効果的に働き、最適なバランスでミラーを優しく包み込みます。

このように、カーマインはカバーのストレッチ機能が最適なバランスで働くよう、製作の全工程を3次元( 縦・横・奥行 )の立体で行います。
言うまでもなく、カーマインのカバー製作は ”伸縮しない2次元( 縦・横 )対応の生地” で行う平面的なカバー製作とは全く違います。
むしろ写真の型紙が、2次元( 縦・横 )と3次元( 縦・横・奥行 )のカバー製作の違いと難易度を明確に表している、そう言うべきかもしれません。
下記では、ボディにおける3次元のカバー製作について説明をさせていただきます。
車のボディにおけるカバー製作も、基本的に上記のミラー部分と同様の製作方法となりますが、すべて同じではありません。
まず、ボディの3次元の設計図はミラーと同じく [ WORK 2 ] で記述した、紙でボディの形を忠実に再現した「立体の型紙」を使用します。
その上で、ボディ面における型紙の・形・サイズ・伸縮率・の3次元の調節では、より伸縮率のバランスを変化させます。
つまり、カバーが車体の様々な場所と形に均等に優しくフィットするよう、型紙の場所ごとに異なるテンションとバランスの調節を行うことで、
カバーに車の各部に合わせた最適な伸縮率のバランスを作り出し、カバーを車体にストレスなく優しくバランス良くフィットさせます。

このように、私どもは伸縮性素材の優れた性質を活用し、カバーを車体にキツクも緩くもない最適なバランスで優しくフィットさせるため、
「立体の型紙」を使
い、型紙の・形・サイズ・伸縮率・に3次元の適切な調節を行い、伸縮するカバーに最適なバランスを作り上げます。
その結果、カーマインカーカバーは、車体に最適なバランスで優しくジャストフィットし、車体をストレスなく優しく保護します。


最後に “繊維技術の進化に学べば” カバーで車体を優しく保護する機能として、車のカバーにストレッチ機能が備わるコトは当然と言えます。
しかし “現実的に” 屋外で使用する車カバーの生地にストレッチ機能を与えるには、いくつもの困難なプロセスが必要となります。
それは “市場には” 屋外で使う車のカバーに必要な機能を高次元で備えた伸縮性素材がないため、車カバー専用の伸縮性素材の開発が必要となる上に、
カバーの製作工程では伸縮性素材を扱う高度な知識と技術力、縫製工程では伸縮性素材を扱う専用設備など、全てに高度な専門性が必要だからです。
ですから結果的に、カーマインであるから “用意できる生地”  “作れるカバー” そう言うべきかもしれません。
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