カ―カバーの形状と制作
 
私どもは、車体を優しく保護する、最上のカーカバーを製作するには【カーカバーの生地】【カーカバーの形状】
この2つの事に、最上のクオリティを与える事が、とても重要だと考えています。
 
そのような事から、私どもは独自の Only One といえる方法を用いてカーカバーの形状を作り出します。
 
ここでは、最上のカバー形状を作るため、なぜ Only One の方法を用いるのか、
ポルシェを例に、カバーの形を作る過程から、様々な問題、カーマインの形が完成するまで、順を追って話を進めて行きたいと思います。
カーカバーを作るとは、正確に言えば車体に合うカバーの形を作ることです。
ですから、私どものカーカバー制作では、まず車体を優しく保護する上で、どのようなカーカバーの形が理想的かを考え、
次に、その理想とするカーカバーの形を忠実に現実化する・作り方・方法・ などを考えて行く必要があります。
 
そこで、ここからは順序立てて・私どもが理想とするカーカバーの形状・そのカーカバーの形を作る方法・
カーカバーの制作に独自の Only One の方法を用いる理由・これら3つの事柄を話して行きたいと思います。
 
私どもが理想とする、車体に優しい最上のカーカバー形状とは、カバーがボディ面に負担をかけないよう、
車体とカバーの間の無駄な空間を減らし、ホコリの浸入、風による移動、それらを最小限に抑える形状です。
例えれば、競技用のスイミングスーツのように、ボディラインに忠実にフィットさせ、外からの抵抗を避ける形状です。
ですから、ポルシェであれば、カバーの形状は、ポルシェの車体形状とソックリであれば最も理想的と言えます。
なぜなら、カバー形状が車体形状に忠実であればあるほど、車体とカバーの間の無駄な空間を減らす効果が高まるからです。
 
次に、カーカバーに車の形を忠実に再現するには、その形を実現化する・設計図・が必要となります。
そして、設計図に記されたデータをもとに、カーカバーを制作するので、
当然のことながら、カバーに車の形を忠実に再現するには、設計図に車の形が詳細に正確なデータで記されている必要があります。
ポルシェであれば、ポルシェの車体は多様な曲面構造なので、設計図には曲面形状の姿形も正確なデータで記さなくてはなりません。
そのためには、車から、車体の形を細部に至るまで、正確なデータで取り出すことが求められます。
 
しかし、車体にある、丸く膨らむ、多種多様な3次元の曲面、その曲面形状の姿形を正確なデータで取り出すこと、それが難題なのです。
 
ポルシェであれば、写真からもご理解いただけるように、車体から取り出す曲面形状は多様な形をしており、
どの曲面も、3次元で複雑に角度変化する、丸みを持ち、膨らみを持ち、形状の違うボリュームを持っています。
難題とは、その複雑な曲面の姿形を設計図に正確に記すため、車体から曲面の姿形を正確なデータで取り出す方法です。
 
一般的に、車からデータを取り出す方法は、車の採寸で、車体の各部の寸法を定規やメジャーで測り、車の形を寸法で表す方法です。
つまり、設計図とは、車の形をデザインした図形(イラスト)に寸法を書き入れた図面で、車体曲面の姿形を正確に記したモノではありません。
私どもが知りたい車体データは、車体の部分的な寸法ではなく、車体曲面の多様な姿形まで忠実に、示し、表す、車体の全体データです。
ですから、私どもが理想とするカーカバーの形は、車を採寸する方法では、作り出せません。
 
もとより、車体の丸く膨らみ3次元で複雑に拡張する曲面、その姿形は正確に寸法などで表せるモノでしょうか、そうは思えないのです。
これは、ポルシェに限らず、車の車体構造は多様な曲面で構成されているので、他の多くの車にも同じことが言えます。
 
そのような理由から、私どものカバー制作は、車の採寸をせず、設計図も用いず、独自の Only One といえる方法で行います。
その方法は、下記にて詳しく説明させて頂きます。​
ここからは、私どものカーカバー製作の方針と方法を順を追い説明させていただきます。
 
私どもは、カーカバーの形を作る・方針・方法・として、
ポルシェの車体から3次元の曲面形状を忠実に取り出し、カーカバーにポルシェの車体形状を忠実に再現するため、
大きな紙を使い、ポルシェの車体の上に、カーカバーの・原型・となる、原寸大の紙製のカーカバーを作ります。
その理由は、紙は自由に形を変えられるので、紙にはポルシェの3次元の車体曲面を忠実に3次元で再現できる事からです。
ですから、ポルシェの実車の上に、紙で、車体の曲面形状を忠実に再現した紙製のカーカバーを原寸大でリアルに作り上げ、
その完成した紙製カーカバーを原型とし、カバーを原型ソックリに制作する事で、カーカバーに車体形状を忠実に再現します。
つまり、私どもは、カバー制作で使う車体データとして、紙製のカーカバーを作り、それを原型にカーカバーを制作しています。
 
ここからは少し詳しく、私どもの形状制作の手法と理由、カーカバーの仕上げまでのプロセスを説明させて頂きます。
 
まず、カーマインカーカバーの・原型・となる、紙製のカーカバーを作る手順は、
大きな紙をポルシェの実車の上に広げ、ハサミで平面の紙に切れ目を入れ、紙をポルシェの車体に被せます。
そして、紙を車体の曲面に丁寧に合わせながら、少しずつ、平面の紙を車体の立体の形に変化させて行き、
紙に、ポルシェのカーブした曲面、タイヤ回りの膨らみなど、車体の丸みや曲面の姿形を立体的に作り出します。
そして最終的に、ポルシェの上にポルシェの車体曲面を忠実に再現した紙製のカーカバーを作り上げます。
つまり、ポルシェの車体形状に忠実な紙製カーカバーの完成です。
 
そして、カーマインカーカバーは、この紙製カーカバーを原型にして、紙製カーカバーとソックリに制作します。
その方法は、立体の紙製カバーを分解し、もとの平面の紙の形に戻し、紙をカーカバーの生地に置き換え、再び立体の形に戻します。
それにより、カーマインカーカバーは、紙製カーカバーと同じ姿形でソックリに再現され、車体に忠実な形状を有するのです。
 
私どもは、車体形状に忠実なカーカバーの形を作り出すため、リアリズムを重要視しています。
車体の立体形状を、立体のまま紙製のカーカバーに移し、紙をカーカバーの生地に置き換え、ソックリに再現する。
つまり、立体の姿形を、他の立体へ、原寸サイズで忠実に移動させる、写実的なモノ作りをすることで、
車体形状に忠実なカバー形状を作り出します。
 
このように、私どものカーカバーの形を作る方法は、効率のよくない手間と技術のいる方法です。
しかしながら、車の3次元のボディには定規やメジャーの採寸や実寸では表すことの出来ない様々な要素がある以上、
車体形状に忠実なカーカバーの形を作るには、車体の3次元の形に忠実に対応した、3次元のモノ作りが最適と考えます。
 
カーマインは、車の多様な曲面で構成される車体形状、その形を紙に忠実に立体で写し取り、カバーの形を作り出す、
多くの時間と技術を要する独自の Only One の手法を用いて、車体形状に忠実なカーカバーを制作します。
 
最後に、私どもにおいて、カーカバーの形状、それは最上のカーカバーを作るために必要な要素の1つです。
最上のカーカバーとは【WORK3】で記述した生地の伸縮性、【WORK4】で記述した生地のクオリティ、
その全てが必要で、その全ての相乗効果によって成立します。ぜひ【WORK3】【WORK4】をお読み頂けたらと思います。

carmine factory 2021